投資信託を大きく分けると、『
アクティブ投信・インデックス投信』の2種類に分けられ、具体的には以下のような違いがあります。
/ |
アクティブ投信 |
インデックス投信 |
運用方針 |
日経平均などの市場平均指数以上の運用成績を目指す |
日経平均など市場に連動した運用成績を目指す |
投資判断者 |
ファンドマネ-ジャー |
プログラムによって自動化 |
コスト |
ファンドマネ-ジャーが調査、分析などを行うため高い |
人手がかからないため安い |
運用成績 |
投資信託(商品)によって大きく差が出る |
日経平均などに連動するため投資信託ごとの差はほとんどない |
以上のように、アクティブ投信(アクティブファンド)とインデックス投信(インデックスファンド)では大きな差があり、分かりやすく言うと、
『
アクティブ投信は市場以上の運用成績を目指すがコスト(手数料)が高く、インデックス投信はプログラムによって自動化され、市場に連動した運用成績を目指すためコストが安い。』
ということです。
コストが高くても市場以上の運用成績を残してくれるのであればアクティブ投信は魅力的に思えるかもしれませんが、あくまでも『
アクティブ投信は市場以上の運用成績を目指すだけであって、実際にはアクティブファンドでも半数以上(過去10年間では約6割)が市場平均を下回っている=インデックスファンドに負けている』というデータがあり、さらに『
短期的には市場を上回る事ができても、長期間市場を上回り続けるのは難しい』といわれていますので、アクティブ投信は市場を上回る運用成績が期待できる半面、高いコストにもかかわらず、市場平均まで下回ってしまう可能性もあるのです(
´△`)
もちろん長期間、市場を上回る運用成績を上げているアクティブ投信があることも確かですが、金融素人、これから投資信託を始めようという方がそのようなアクティブ投信を見極める事自体かなり難しく、そもそもいままで市場を上回り続けていたアクティブファンドがこれからも市場を上回り続ける保障などないのです。
そこでコストが安く、市場に連動した運用成績を上げてくれるインデックス投信が合理的な投資信託(金融商品)として近年、人気を集めているのです。
また伝説の投資家"ウォーレン・バフェット"も、「
ほとんどすべての投資家にとっての最良の方法は、最も手数料の安い"インデックスファンド"を持つ事である」と語っています。
では具体的にどれほどコスト(手数料)が違うのかを見てみましょう。下記の表はあくまでも『平均的な例』ですので、すべての投信が以下の手数料ではありません。
100万円を購入、10年間保有した場合・・・
手数料比較(例) |
購入時 |
年間 |
10年間 |
アクティブ投信 |
販売手数料2% |
信託報酬1.5% |
2万+15万=17万 |
インデックス投信 |
販売手数料0% |
信託報酬0.6% |
0万+6万=6万 |
※分かりやすくするため分配金を再投資しないとして計算しています。インデックス投信は基本的に分配金を再投資して複利で計算しますので、実際には上記以上に差が出ると思います。
何と10年間で10万円もの差が出てしまうのです!
もちろん、アクティブ投信のほうが運用成績が上回る可能性はありますので一概にアクティブファンドのほうが不利だとはいえませんが、仮に同じ運用成績だった場合は手数料がそのままリターンの差となってしまいますし、実際には1度きりの購入ではなく、毎年、または毎月、投信を購入するとなると購入時にかかる販売手数料が大きくのしかかってきますので、上記以上にかなり大きな差となってしまうのです!
以上のことからインデックス投信のほうがコストがかからず、比較的安定したリターンが見込めるため投資信託初心者だけでなく、安定したリターンを得たい方にオススメな金融商品と言えるのですが、証券会社、銀行などでは、『
手数料が低い=証券会社、銀行側の儲けが少ない』インデックスファンドは積極的に投資家に勧めないため意外と知られていない金融商品なのかもしれません。
投資信託は上記の通り、『アクティブ投信・インデックス投信』の2種類に分けられますが、その他にも投資信託は以下のように分類されています。
~投資信託の分類~
投資信託には以下のようなものがあります。
・国内株式:「複数の日本株式に投資して運用」
・海外株式:「複数の外国株式に投資して運用」
・国内債券:「複数の日本債券(国債・社債など)に投資して運用」
・海外債券:「複数の外国債券(国債・社債など)に投資して運用」
・バランス型:「国内、海外の株式、債券などをパックにして販売、運用』
『国内株式・海外株式・国内債券・海外債券』の値動きの異なる4つの市場へ分散投資することによって、リスクを抑え、安定したリターンを得ることが可能となります。
また、不動産に投資するものを『REIT(不動産投資信託)』、他の投資信託に投資するものを『ファンド・オブ・ファンズ』といいます。
~投資信託の購入可能期間~
・単位型(ユニット型):「運用期間が定められているため購入期間(募集期間)が決まっており、資金の途中追加ができない投資信託で、一定期間売却ができない(クローズド期間)タイプもあります。」
・追加型(オープン型):「運用期間が定められておらず、基準価額に基づいて基本的にいつでも購入、換金(売却)可能な投資信託。」
当サイトで推奨しているインデックス投信(インデックスファンド)のほとんどは『追加型(オープン型)』となっており、『○○オープン』などといった名称が付いている投資信託は追加型(オープン型)と思って間違いありません。
~投資信託の収益分配方法~
・分配型:「運用収益があれば一定期間(毎月・半年・1年など)ごとに分配金が還元される投資信託で、一般コースと表示されている事もあります。」
・無分配型(再投資型):「運用収益があった場合でも運用期間中は還元せず分配金を再投資し、途中換金、償還した時にまとめて分配金が還元される投資信託で、自動継続コースなどと表示されている事もあります。」
当サイトで推奨している
インデックス投信(インデックスファンド)で分散投資する場合は無分配型(再投資型)で長期間、運用していく事が基本となります。
無分配型(再投資型)の場合、分配金があっても途中では還元されず、分配金を再投資する事によって元本が大きくなり、複利によって長期間運用すればするほど大きな運用効果が得られるのです。
※同じ投資信託でも『分配型・無分配型(再投資型)』、2つのタイプを用意している事が多いですが、ファンドによっては無分配型(再投資型)しかない場合も当然あります。
⇒投資信託とは?
⇒投資信託のリスク
⇒目論見書・運用報告書
⇒分配金・償還差益・売却益・解約益
⇒特定口座?一般口座?
⇒単利と複利
⇒インデックス投信とは?
⇒インデックス投信で世界へ分散投資!
⇒インデックス投信の手数料
⇒インデックス投信(投資信託)の税金
⇒インデックス投信 vs
銀行預金(定期預金)
⇒インデックス投信 vs ETF
⇒インデックス投信の始め方
⇒証券会社比較・オススメは?
⇒ドルコスト平均法
600万口座突破!ネット証券No.1
SBI証券は個人売買代金が日本国内約4割とダントツのNo.1、業界屈指の格安手数料、豊富な金融商品、有利な取引するなら!